美容外科の看護師は、診察の補助や外科手術の介助、医療器具の滅菌やセッティング、手術後の処置の介助といった仕事に加えて、美容医療機器の操作などを行います。クリニックによっては患者の要望のヒアリングや治療の説明などを任せられることもあります。また、一般のクリニックなら土日祝日やお盆・年末年始は休診ですが、美容外科はむしろその時期が繁忙期なので、カレンダー通りには休めないことがあるかもしれません。とはいえ、美容外科は完全予約制なので事前に予定がわかっているため、休みの希望は通りやすいところが多いようです。基本的に残業や夜勤はないので、仕事とプライベートが両立できます。

さらに、美容外科は治療費を医療機関が自由に設定できる自由診療が中心です。そこで働く看護師の給与水準は、保険診療中心の一般的なクリニックよりも高い傾向にあるといわれています。そして美容クリニックの特徴として挙げられるのが、報奨金制度です。これは化粧品の販売や施術メニューの契約などの売上目標を達成すると、ボーナスとは別に一定額がもらえるシステムです。保険診療中心のクリニックにはこのようなシステムはありません。美容外科の看護師なら、頑張った分だけ高収入が望めるのです。

しかも、美容外科の患者は美しくなりたいという目的で来院するため、生死に関わるような病状ではありません。接する看護師のメンタル面での負担は少ないといえるでしょう。そのうえ、従業員の優待制度があれば、美容施術を安く受けられたり、取扱化粧品を割引価格で購入できるかもしれません。働きながらきれいになれるだけでなく、美容の知識を得ることもできるのです。